従来のインフルエンザ不活化ワクチンの注射と違い、鼻腔内にスプレーを吹きかけるだけなので、痛みがありません。株の種類は注射型と異なりA型2種類、B型1種類の計3種類(注射はA型２種類、B型2種類)の株が入っており、生ワクチンといって増殖可能なウイルスで免疫を誘導して抗体を作るため、流行しているインフルエンザと株が違っても発症を軽症化させる作用があると考えられています。

インフルエンザウイルスは主に、鼻やのどなどの粘膜に感染します。フルミストは注射と異なり、鼻腔に直接吹き付けるために従来の注射ワクチンで主に誘導されるIgG抗体だけでなく、鼻や喉の粘膜に分泌されるIgA抗体も作られるため、予防効果が高いと考えられています。ただし、注射と同様、接種すれば100％感染を予防できるわけではありません。

 

• 接種対象者

2歳〜19歳未満の基礎疾患のない方。

※鼻水等の鼻炎症状のある方や、泣いてしまって鼻汁でワクチンが流れ出てしまう可能性のあるお子様は接種できないことがあります。

 

• 接種回数・料金

１回（皮下注射ワクチンで2回接種が必要な方も1回で済みます）

※　生ワクチンであるため注射の生ワクチンとは、前後４週間以上（27日以上）の間隔をあける必要があります。

料金9,000円（1回の接種で効果が約1年間持続します）

一部助成が受けられる市町村があります

• 守谷市・つくばみらい市・常総市は一部助成があります。

※ 守谷市の場合、助成金2000円を引いた7,000円が接種料金となります。

市の予診票を必ずご持参ください。お忘れの場合は助成が受けられません。

 

• フルミストの接種ができない方または医師と相談の必要な方

• 2歳未満のお子様
• 19歳以上の方
• 妊婦（妊娠の可能性がある）の方
• ステロイド吸入による喘息治療を行っている方
• 1か月以内に吸入（ネブライザー）の治療を行っている方
• ワクチンの成分または過去に接種したインフルエンザワクチンに対して重度のアレルギー反応を起こしたことがある方
• アスピリンまたはサリチル酸塩を含む医薬品を内服中のお子様
• 原因を問わず、免疫抑制状態にある方
• 重度の免疫不全者と同居している方（フルミスト接種後の7日間で、これらの人との接触を避けられる場合は可）。
• 脾臓のない人、または脾臓が機能していない方
• 脳脊髄液と口、鼻、耳、または頭蓋骨内の他の場所との間に活発な漏れがある人
• 人工内耳を装着している方
• 一定時間以内にインフルエンザの抗ウイルス剤を服用した方。

(オセルタミビル（タミフル）とザナミビル（リレンザ）は48時間、ペラミビル（ラピアクタ）は5日、バロキサビル（ゾフルーザ）は17日

 

• 副反応

ワクチン接種後に鼻水、喘鳴、頭痛、嘔吐、筋肉痛、発熱、喉の痛みなどの副反応が現れることがあります。

また重い症状として、ショック、アナフィラキシー（じんましん、呼吸困難、血管性浮腫）、脳炎、血管炎などが報告されています。

 

• 予約開始日

2024年10月1日から

 

• 予約方法

電話（平日のクリニック開院時間内）　0297－45－4192

もしくは受診時にご相談ください

ご予約後のキャンセルは不可（ワクチン代を全額請求する場合があります）

接種期間内であれば日時変更は可能です。

今年度は供給数が少ないため、ご希望の方はお早めにご相談ください。

 

• 接種ができない方がいますので以下のフルミストの説明文書を必ずお読みください。

接種説明

 

実際の接種の様子は以下のようなイメージとなります。参考にしてください。

注射に対して極端な恐怖感のあるお子さんや、自閉スペクトラム症のお子さんなどにお勧めしたいです。動画をみてできそうであれば是非。

https://youtu.be/tw_qbYqx2jY?t=57