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(R7.4.20.追記)
百日咳が全国的に流行しています。
百日咳の主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。
当院では三種混合ワクチンを積極的に行っています。勿論、以下の通り接種を強くお勧めしています。
しかし、現在の大流行に対応するためには時間が足りません。(ワクチンは即効性が低い)
現在の流行に最も有効な対策は、マスク、手洗いです。
これほど安価で簡単にできる予防で、これほどまでに感染症を減らせるとは思いもよらなかったのです。
これから暑い季節になり、マスクは暑苦しいとは思いますが、もう一度見直してほしいと思います。
※三種混合ワクチンとポリオワクチンを接種しやすくするために、価格を一部改定しました。
三種混合ワクチン単独で3,500円ですが、これほぼ利益出てません。よその金額聞いたら5,000円〜7,000円ですって。なかなかない価格ですので、この機会に是非。
日本小児科学会では、就学前及び中学生になる前の2回、三種混合(DPT)ワクチンおよび不活化ポリオワクチンを追加接種するべきと発表されました。
百日咳ワクチンの免疫効果は4~12年で低下し、接種後数年経つと感染リスクが高くなることがわかっています。そのため、幼児の百日咳は良く予防されていますが、近年では学童~成人での百日咳が問題となっており、家族から四種混合ワクチンを接種する前の新生児に百日咳を移すといった報告もあります。就学前と中学入学前の2回、追加接種を行うことで、成人期まで抗体を維持できると期待されています。
ポリオワクチンも、不活化ポリオワクチンに変わってから、抗体価が数年すると減弱することが判明しています。
海外では、未だにポリオが根絶されていない国があるほか、生ワクチンを接種している国もあり、そうした国からの渡航者、移住者がいます。そうした海外からの渡航者、移住者を通してポリオウイルスに感染するリスクがあるため、就学前と中学入学前の2回の追加接種が奨められています。
実は、四種混合ワクチンは、ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオワクチンのため、四種混合ワクチンであれば複数の接種をしなくて済むのですが、厚労省の承認がなく「接種回数は4回まで」と定められているため四種混合ワクチンを接種することができません。
以上の理由により、当院でも積極的に就学前(年長時)及び中学入学前(小学6年生)での三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンの接種を推奨します。小学6年生では、二種混合ワクチン(DTワクチン=ジフテリア、破傷風)がありますが、DTワクチンの代わりに三種混合ワクチンを接種することができます。二種混合ワクチンの代替として三種混合ワクチンを接種する場合、公費助成が受けられず自費接種となってしまいます。
料金は以下の通りとなります。
三種混合ワクチン 3500円
不活化ポリオワクチン 9000円
両方のワクチンを同時に接種する場合は、特別価格として11,000円