守谷こどものこころとからだのクリニック

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ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVワクチン/子宮頸がんワクチン)の接種を推奨します


子宮頸がんの予防を目的に、ヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンが2013年3月に定期接種化されました。しかし、わずか3か月後の同年6月に、副反応が社会問題化して「接種推奨を差し控え」ることとなりました。

これは、ひとえに科学的な評価が全くできない日本のマスコミと、厚生労働省のお役人の自己保身の賜物と言ってよいと思います。

その後の詳細な研究により、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)による「多様な症状」とワクチンとの直接の因果関係(ワクチンの成分によって起こっているかどうか)が検討されてきました。マスコミではほとんど注目されませんでしたが、愛知県名古屋市で行われた疫学調査では、マスコミで大きく取り上げられ、社会現象となった「多様な症状」とワクチンの因果関係を否定するデータが出ております。

 

現在、日本小児科学会、日本産婦人科学会など、各種専門家たちの団体は「接種の推奨を再開すべきである」という意見で一致しています。

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20160418_HPV.pdf

 

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)を接種できる国で、日本のように「多様な症状」を理由に接種推奨を差し控えた国はありません。

今後、世界中で日本だけが「子宮頸がんによる死」が突出して多い国となる可能性が高いと指摘されています。

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)に関する正しい知識に関しては、以下の日本産婦人科学会の資料が良くまとまっています。

http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4

 

子宮頸がんは、20代~30代で発症の多いがんです。運よく子宮がん検診や妊娠時に早期で発見できれば良いですが、そうでなかった場合に「子供を妊娠・出産して、子育てを行う機会の最も多い年齢で」最悪命を失ってしまう病気です。そんな恐ろしい病気を予防できるのに予防しないというのは、小児科医として、また娘を持つ親として考えられません。

当然ですが、私の娘も対象年齢になったら必ずHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)を接種します。

 

あまり知られていないのですが、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は、現在も定期接種自己負担なしでの接種が可能です。

対象は小学6年生~高校1年生までです。高校1年生の年齢を過ぎると、自己負担によるワクチン接種となります。

現在の高校1年生は、2020年3月31日で定期接種の対象から外れてしまいます

サーバリックスを接種する場合、初回、1か月後、6か月後の3回接種です。やむを得ず接種間隔の変更が必要な場合は、2回目の接種は1回目の接種から1~2.5ヶ月の間に、3回目の接種は1回目の接種から5~12ヶ月の間に接種することができます。

ガーダシルを接種する場合、初回、2か月後、6か月後の3回接種です。規定通り接種できない場合、2回目の接種は1回目の接種から少なくとも1ヶ月以上、3回目の接種は2回目の接種から少なくとも3ヶ月以上の間隔をあければ接種することができます。

どちらのワクチンも、1年以内に3回の接種を完了することが望ましいとされています。

つまり、現在の高校1年生は、今年の10月末日までに接種を開始しないと3回すべてを公費で受けられず自費接種をしなくてはならなくなります。

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は高価なワクチンのため、接種費用も高額です。是非、公費での接種をお願いいたします。

 

お子さんの未来のために、是非、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)を接種してあげてください。

 

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