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新型コロナウイルスワクチンの情報をまとめます。
新型コロナウイルスワクチンの接種を強くお勧めするようになって、「ワクチンのリスク」についてご心配の声を多くいただいています。皆さん「自分が接種した際の副反応が辛かったので」ということでためらっていらっしゃるようです。とても素晴らしいことと思います。
安心してほしいのですが、子どものワクチンでは成人と比べると圧倒的に副反応が少ないことが特徴です。
特に大人で特に辛かったとされる発熱は、特に12歳未満では10%未満とされ、またアセトアミノフェンで軽減できます。
マスコミで取沙汰される心筋炎ですが、コロナウイルスに感染して生じる心筋炎と比べると無視できる水準(コロナ感染後が2.3%、ワクチンによるものが0.0005%)であり、ワクチンのメリットが勝ります。
また、「一度感染したのですがワクチンした方が良いですか?」という質問も多いです。接種した方が良いです。
このウイルスなにしろタチが悪い。
・1度感染すると2度目、2度感染すると3度目は感染しやすくなる。
・感染する回数が多いと、重症化しやすくなり、後遺症を残しやすくなる。
・持病がある人が感染すると、その持病が悪化する。しかも感染する度に悪化しやすくなる。
・自然感染で得られる抗体は、感染防御できる抗体価が持つのが良くて半年。
・変異する度に変異前の型に対する抗体を避けるように変異する。
ワクチンによる抗体は3〜5ヶ月で感染しないためには不十分になってしまいますが、上記のウイルスの困った特性を避けることができ、しかも重症化予防効果は持続します。
また、感染後に後遺症が残ってしまった場合、ワクチンを接種することでその後遺症が軽減/改善するとされます。
当院の発熱外来では、感染後大体半年以内であれば再感染は起こっていませんが、先日、3ヶ月での再感染のケースを体験しました。
個人的見解になりますが、ワクチンを接種しない理由がないと思います。
新しい質問が来たらここに追記していきますね。