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人間の目は、生まれた後にも成長を続け、6歳ごろまでにほぼ完成します。
毎日、目を使って物を見ることで子どもの視力は発達します。この視力が発達する時期に、適切な刺激が得られないと視力の発達が妨げられてしまいます。この、視力がきちんと発達せずに止まってしまい適切な視力が得られなくない状態のことを「弱視」といいます。
弱視の原因となるのは、屈折異常(近視・遠視・乱視)や斜視、不同視(いわゆるがちゃ目=左右の視力に大きな差がある状態)などです。
日本では、3歳児健診でランドルト環(視力検査の例のCのことです)を使って、家庭で検査を行っていますが、ランドルト環を用いた視力検査は見落としが多いと言われており、50人に1人が弱視の可能性があるとされています。
6歳までに弱視の原因となる異常を見つけ、治療することで改善する可能性があるため見逃さないことが重要です。また、早期に発見して治療することで改善の可能性を高めることができるため、「遅くとも3歳半健診までに」見つけたいところです。
そこで、当院では「スポットビジョンスクリーナー」という機械を導入して子どもの視力異常のスクリーニング検査を行うことにしました。
検査料ですが、保険診療では行えず、公的扶助もないため、1回500円かかります。
健診、予防接種、診察を受けられる際にご相談ください。